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そして一度ランキングに戻ると新しい黒動画が投稿されていた。
迷わず再生を押した。
再生を押してから気づいたがその動画は最初の2つと違うところがあった。
長さが3分間だったのだ。
>再生
・
・
「お願いだからかえしてよ」
「かえすわけないだろ!」
「お願い・・・」
「いやだね!」
「でもかえしてくれないとあの子がくるよ」
「はあ?」
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「な、なんなんだよお前は!」
・
・
「やめろ!ギャーー!」
・
「だから言ったのに。フフフ。」
・
「ねぇーお兄ちゃん。お兄ちゃんのところにもあの子が遊びにいったみたいだよ。」
・
・
「かえしてくれないから」
黒い画面の中でさっきの動画と同じ声の女の子と幼い男の子声が聞こえてきたのだ。
最後の言葉に恐怖を感じたオレは停止ボタンを押した。
だが止まらない。
すると画面が砂嵐に変わった。
ザーーーー(砂嵐)
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(砂嵐が終わりどこかの部屋が映っている)
何か見覚えのある部屋だった。
「ん?これオレの部屋じゃないか。」
カメラの位置がベットの反対側の壁の角あたりからのアングル。
画面にはパソコンの置いてある机とベットが映ってある。
カメラの位置を慌てて見るがカメラらしきものはない。
しばらく見ていると画面のパソコンが勝手に起動した。
その直後画面が一瞬真っ黒になり再び映ると椅子に髪の長い赤いワンピースを着た小さな女の子がカメラのほうを見て座っていた。
「フフフフフフ」
顔ははっきりと見えないが口元がかすかに見え笑みを浮かべているのがわかった。
その子は部屋を何か探すようにあちらこちらの引き出しを開けたりしている。
ふと動きが止まり机をじっと見つめ机に置いてあった白いクマぬいぐるみのキーホルダーを手に取った。
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