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そして、エリーゼは──
「────その発想は……なかった…………ッ!」
…………………………。
それは、予想の遥か斜め上をいくレスポンスだった。
やはり年齢を重ねただけの年の功(笑)をもつ大人もいるのだ。誠都は今日それを悟った。
同時に、こんなヤツが世界を創造したのかと思うと、やるせない気持ちでいっぱいだった。
「……誠都さん、なぜでしょう……。今どこかで侮辱された気がして、突然やり場のない怒りが沸いてきました。こんな時どんな顔をしたらいいか分からないんです……」
「笑えばいいと思うよ」
あと地の文を感知しなければいいと思うよ。
心の中で誠都はそう付け足した。
世の中には、知らないほうが幸せなこともあるのだ。たとえば、世界を造り上げた創造神が、実はとんでもなくアホなヤツである事とか。
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