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「時に誠都さん。知ってますか?」
「突然突如唐突に脈絡も前触れもなく何だよ」
「言い忘れてましたが、私の能力はこの世界に存在しないモノでも、具体的なイメージさえできる想像力があれば造り出すことは可能なんですよ?」
そう自慢げに言い、自身の能力を誇るように胸を張るエリーゼ。
薄暗い人通りの少ない道で、エリーゼがドヤ顔をしていてウザいのが誠都にも分かった。あと胸元が強調されてて凄いことになっているのも分かった。
「……で、その後付け設定のような性質を俺に伝えてどうしろと」
「同棲しましょう」
「脈絡がないなんてレベルじゃねぇ!! 何をどうしたらそうなるんだよ!?」
「誠都さん! あなたに足りないものは、それは! 情熱・思想・理念・頭脳・気品・優雅さ・勤勉さ! そしてなによりもォォォオオオオッ!! 創造、もとい想像力が足りてません!!」
「いきなり早口でなに言ってんのお前」
というか、至極簡単な事に気付かず行き倒れてた奴に「想像力」だの諭されたくない。
「つまり、神は常にフィーリングなんです。創造神的にピンとキた何かがあったんですよ。とにかく、私を住まわせることを許可します」
「なに偉そうな事言ってんだよ住まわせるつもりはねぇよ天界に帰れ」
理由が本気でわけが分からなかった。それに頼み方に至っては、殺して下さいと言っているようにしか聞こえなかった。
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