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ひとりになり、誠都はベッドへ寝転がると、ふうっと疲れを吐き出すようにため息を吐いた。
大の字で仰向けになって天井を見上げる。
そして、ふと、今日(日付が変わっているから正確には昨日)の──しかもたった1時間もしないうちの、それはそれは濃厚な体験を思い返す。
行き倒れていた女性を助けたら実はその女性が創造神だったり。
手の平からメロンパンが創造されるところを目撃したり。
創造神からプロポーズされたり。
創造神と様々な掛け合いをしたり。
……どう考えても、一介の高校生の体験ではありえないことばかりだった。
(……、そういや、父ちゃんと母ちゃんが帰ってきたらアイツの事どうやって説明しよう……)
と、そんな事を考えたところで。
やはり疲れたからだろうか、不意に睡魔が襲ってきた。
鎌首をもたげるそれに、誠都は抵抗せずに身を委ねる。
そうして誠都の意識は途切れたのだった。
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