第2話:僕と女神と幼なじみ

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 で、僕にそんなツッコミをさせたのは、言わずもがな昨夜出会ったエリー何とやらである。 「そこまできたなら最後まで言って下さいよ。あと1文字じゃないですか……」 「え、いきなり誰に何を言ってんのお前。どうした?」 「こういう時だけ地の文を感知できないスタイルでいくとか……汚いですねさすが誠都さんきたない」  バカみたいなやりとりだが、僕はなぜかそれがお馴染みとなってる感が否めない。  そう、例えるなら10ページ以上はコイツと一緒にいたような……。  あれ、なにワケのわからん事言ってんだろ僕。 「……誠都……おはよう……」 「ん、おはよう」  ……ってオイ、ちょっと待て。  今この場には、僕と、馬鹿という名のエリーゼしか居ないハズだ。なのに、なんで僕は普通に挨拶を返しているんだ。  ……まあ、今しがた僕に挨拶をしてきた少女の声が、実は聞き慣れたものだったからなんだが。 「……またウチに勝手に入ってきたのか、叶日(かなひ)」  僕は呆れ気味に、僕の机に行儀悪く座っている叶日──霊合(たまあい)叶日にそう言った。
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