第2話:僕と女神と幼なじみ

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「……さ、誠都……♪ ……わたしは朝ごはんはいいから……“わたしたちは”“ふたりで”学校に行こ……?」  と、今年一番のドヤ顔で叶日。  明らかに、学校に来れないエリーゼに対するイヤミである。 「(#^ω^)」  もちろん、お怒りを滲ませる創造神様。 「……あれー……? ……年増、どうかしたの……? ……あんまり怒ってばっかだと、小ジワが増えるよー……?」  あからさますぎる挑発。 「小娘ぇ……。ちょっと、O☆HA☆NA☆SI☆しましょうか」  やっぱり。  あからさますぎる挑発だったが、今のエリーゼには効果があったようだ。 「……! ……誠都、瞬間移動(テレポート)するから捕まってっ……!」  僕は無言で叶日に従った。  もちろん、天変地異をも起こしかねない創造神の怒りの前には、逃げるしかないと察したからだった。
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