第1章

4/5
前へ
/5ページ
次へ
 未来は変わる  失恋は僕にとって終わりではなく始まりだった。 両手じゃ数えきれない程恋して敗れまた恋をした学生時代 好きだと言った子は友人と交際していて 気が付くと自分は多角形の中心にいた 輪の中にいるのが辛くて逃げ出したいと思った事もあったけど何故か逃げなかった。 逃げなくて正解だったんだ。 ある時、何もかもが厭になって雨の中傘も挿さずに飛び出して、ずぶ濡れになった僕に、 友人のカップルが傘に入れてくれた。 けして綺麗な関係とは言えないけれど、それでも僕はこう思う 三角関係は気まずい儘でないといけないルールは誰が決めたのか、 喩え何があっても消える事の無い僕達の関係は本当の友情と言うのかもしれない 失恋から僕の全ては始まったんだと  今でこそ、  学生時代は誰が一番もてたのか 奥さんとなったその子の子供にきかれるけれど 僕の答えは決まってその子が一番だと答えた。  少なくとも好きになった男はここにも一人いるのだから。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加