第1章

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 天の川  天の川に橋は掛からないと言う  簡単に渡れてしまったら 牽牛の気持ちは織姫に伝わらない 二人の出逢いはドマラティックにならない。 傍らで織姫の親はどこかで二人の恋愛を認めようとしているのかも知れない。  橋がない 危険な河を 身一つで  渡りきる 覚悟があるなら 認めよう  本気で織姫に逢いたい牽牛は、それを甘んじて天の川を渡るのだろう  織姫が 信じて待つを 信じよう  喩えこの身が流されようとも  七夕は牽牛と織姫の真剣な恋の物語なのかも知れない
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