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「あー、そっか仕方ないなぁ…。じゃあ一人で帰ろ…」
「ちょっと待て、俺を忘れるな」
弥代がむくりと起き上がり、ふてくされた様に私をにらんだ。
「だって、弥代も部活でしょ?いつも忙しい忙しいって愚痴ってるじゃん」
「なんと今日はミーティングだけなので早く終わります」
「本当?!じゃあ仕方ないけど、一緒に帰ろ」
「仕方ないってなんだ」
弥代の睨みを気にもせず私はお弁当箱を片付け、立ちあがった。
「じゃあ、私はどこで待ってればいいの?」
「とりあえず図書室にいて。部室から近いし」
「ん、わかった」
「逆に俺は、お前が付き合うことになった場合どうすればいいわけ」
「そのままでいいよ。付き合ったとしても弥代と帰る」
「ふぅん」
どこか得意げな弥代に不思議がりながらも私はみんなと一緒に教室へ戻っていった。
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