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今日は七月七日。
有名な恋人達の一年に一度出逢う事を許された日…。
「ねーねー、今日は七夕なんだよね」
「うん。そうみたい。一年に一度織り姫様と彦星様が会えるんだよね」
女の子達が集まり楽しそうに会話するのが聞こえる。
そっか…今日は七夕だったんだ。
でも盛り上がるのは女の子達だけ。
僕達男子はあまり興味が無い。
周りの男子達は
『女子ってメルヘンだよな』
『あぁ!星何か見ても面白くねぇよ』
とつっぱねているし。
直哉も『星?興味ねぇ』と
言ってたしなぁ。
「おい!要!朔達とサッカーしにいくぞ!準備しろ」
「あ、うん!行く」
楽しそうに笑顔で近寄ってくる直哉に笑顔で頷き教室を出る。
男子は行事事にはあまり興味がない
興味があるなんて言ったらからかわれて終わりだ。
まぁ、唯一楽しみなのは
特別給食になることくらいかな?
でも僕は結構星は好きなんだけどな。
━━━━━………
『せんせ~!さよーなら!』
ホームルームも終わり、一斉下校の為皆で教室を出る。
「なーなー!今日家帰って何する?」
下校途中楽しそうに話しかけてくる直哉に、暫く考えて
思いついた事を正直に話すことにした。
「僕、天の川がみたい。」
「天の川ぁ??」
少し眉が寄り嫌そうな顔になる直哉。
あ…やっぱり嫌だったのかな。
そりゃ、そうだよね。
興味無いって言ってたし。
「それよりゲームしようぜ!新しく買って貰ったやつ!」
「うん。そうしよう」
残念だけど…仕方無い。
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