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それから夕方まで二人でゲームをして、ご飯を直哉の家族と僕達家族の7人で食べた。
お父さん達が買ってきた笹に、短冊に願い事を書いた。
「な~!要!お前書き終わった?」
「うわっ!観るなよ!バカ」
書いてる途中声を掛けられ、慌てて隠すと少しムスッとなる直哉
「何だよ~!隠し事するなよな!」
「隠してないよ!でも恥ずかしいんだよ!観られると!」
はぁ、本当ビックリした。
こんな事書いたなんて知られたら恥ずかしくて死んじゃう。
「何だよ!ケチ」
「ま、まぁ!もう良いじゃん!ほらアッチでケーキ食べよ?」
背中を押して何とか話を逸らし、機嫌を直すよう頑張った。
少しするとやっと機嫌が戻った。
暗くなり始めて解散になり皆で家に帰った。
寝る準備を済ませ密かに楽しみにしていた天の川を観るため、ベランダに出ると少し曇っていて良く見えない。
「…見えないなぁ。さっきまで曇ってなかったのに」
シュンと落ち込んで居ると、向かい側の扉がカラカラと音を立て開く。
「あ、やっぱりな!見てると思った」
ニヒヒと笑う直哉。
突然の登場にトクンと静かに心臓が音を立てた。
「どうしたのー?」
「ん?いや、要が天の川見たいって言ってたから…一緒に見ようかなって」
…興味無いって言ってたのに。
僕の為?
嬉しくてつい笑うと、頬を赤く染めムスッとなる直哉。
そして渡る時に使う板を使いこっちに渡って来た。
「何で笑ってんだよ!」
「エヘヘ、別に?」
口は悪いけど優しい親友。
本当大好きだなぁ。直哉の事。
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