3人が本棚に入れています
本棚に追加
みゆきちゃんの事件が解決した、次の日、私は非番だった。朝からオシャレして、待ち合わせの場所にむかうと、彼氏である健次郎がすでに待っていた。私は小走りで駆け寄った。
栞:ごめん、待った?
健次郎:大丈夫だよ
少し小走りした為、息が上がったので、立ち止まり呼吸を整えた。
健次郎:少し休んでから移動しよう
そう言って私と健次郎は公園のベンチに座っていた。お互いの仕事が忙しく、一ヶ月ぶりのデートだ。
栞:今日はどこ行くの?
健次郎:ここから少し離れた水族館だ
私の体の事もあり、なかなか遊びに行ける所が限られてる。
栞:そっか、そろそろ行こう
私は立ち上がり何気なく、辺りを見渡した。刑事のクセで、場所を移動する時は、ここにいた人達を覚える習性がある。
健次郎:行こうか、近くに車を停めてある
私と健次郎は車に乗り込み、水族館に向かった。
健次郎:ちはるから聞いた、入院を勧められてるそうだな
しばらく健次郎は車を走らせ、運転しながら聞いてきた。ちはるとは健次郎の幼馴染で、神南総合病院の看護婦だ。
栞:うん、でも今は仕事が大事だから
私は窓から外の景色を眺めながら、答えた。
健次郎:あんまり無理はしないでくれよ
それだけ言うと、健次郎は黙って運転し、しばらくして水族館についた。
最初のコメントを投稿しよう!