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「犯人に告ぐ。この家は包囲されている。至急武器を捨てて出て来なさい!」
「は、犯人?」
外を見れば大勢の大人が武装し銃を持ち僕の家を囲んでた。
僕は驚きユキナを見た。ユキナは人型ロボット。ユキナに何か助言を求めた所でいつもと同じ、何にも語ってはくれない。それは分かっている。分かっていたけど、突然訪れた緊急事態と大勢の保安局員に驚きと恐怖を覚え混乱していた。僕にとってユキナは大切な存在だ。だから語ってはくれないと分かっていても自然とユキナの方に目をやった。
ユキナに目をやりまた驚いてしまった。僕がプログラムしたのはたった一言の言葉を発するぐらい。頭の部分を開けて発声機もどきを入れたぐらい・・・。
「セス。ニゲテ。セイジハントマチガワレテル」
ユキナは外を見るとそう言った。
「政治・・・はん?」
ユキナはコクリと頷くと僕を優しく抱きしめた。
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