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うぅっ、なんか泣きそう……っ。
いや泣くな!笑え!私は陽太のただの幼なじみだぞ!
「……えっ?」
でも突然、手に懐かしい、愛しい、温もりを感じた。
「……俺、この人と食べるドーナツが、格別に甘く感じて好きなんだ」
だからごめんね?
陽太は申しわけなさそうに女子に謝ると、私の手を引いたまま歩き出した。
素直についていってたけど、しばらく歩いてるうちに我に返る。
「よ、陽太! いいの?」
なにが、と言いたげな顔で私を見つめるツリ目。
やっぱり似合ってないよ、カラコン。
そんなのしなくても、かっこいいもん。
「……さっきの子、可愛いし、陽太のこと好きなんだよ! 私なんかより……そっちと行った方が……きゃっ!?」
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