無口なキミと、

7/7
前へ
/7ページ
次へ
まだ話してる途中なのに、陽太の唇が頬に触れた。 「っ………」 いろいろと聞きたいけど、陽太は顔を真っ赤にして口元を押さえてる。 恥ずかしそうに私から目を逸らすくせに、繋いだ手は離さない。 むしろさらに握る力が強まった。 ……キスした意味を、察せたのは幼なじみの特権かなぁ? 「……私もだよ!」 嬉し涙を流して、言葉で答えた。  3秒後には、キミの笑顔。  5秒後には、重なる唇。 ―――無口なキミと、―――
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加