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「女物がいまいちわからなくて。 何を買えばいいのか悩み疲れた」 「任せてくださいっ! 私でよければいくらでも買い物、 お手伝いします!」 「お、おお。 ありがとう……助かる」 私の食いつき具合、ノリノリのやる気に岡崎さんは若干引き気味だったけれど、私はそんなのちっとも御構い無し。 テンション只今急上昇中…! 「…昨日から妹が実家に帰って来てて車が無いからって、連れ回されてうんざり。 …まぁ、とりあえずよろしく」 「…実家に、帰って来て…?」 「あー、…妹、今県外の大学で寮生活。たまに帰って来るんだよね、おねだりするために」 「 あ。もしかして、 昨日一緒にいた人は妹さん!?」 私は岡崎さんの横顔を見ながら、気になっていたことを聞いた。 「……え?」 岡崎さんは一瞬、驚きながら私を見た。 けれど、前に向き直り、運転を続ける。
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