293人が本棚に入れています
本棚に追加
「女物がいまいちわからなくて。
何を買えばいいのか悩み疲れた」
「任せてくださいっ!
私でよければいくらでも買い物、
お手伝いします!」
「お、おお。
ありがとう……助かる」
私の食いつき具合、ノリノリのやる気に岡崎さんは若干引き気味だったけれど、私はそんなのちっとも御構い無し。
テンション只今急上昇中…!
「…昨日から妹が実家に帰って来てて車が無いからって、連れ回されてうんざり。
…まぁ、とりあえずよろしく」
「…実家に、帰って来て…?」
「あー、…妹、今県外の大学で寮生活。たまに帰って来るんだよね、おねだりするために」
「 あ。もしかして、
昨日一緒にいた人は妹さん!?」
私は岡崎さんの横顔を見ながら、気になっていたことを聞いた。
「……え?」
岡崎さんは一瞬、驚きながら私を見た。
けれど、前に向き直り、運転を続ける。
最初のコメントを投稿しよう!