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「…い、いいから早く、
アイス買ってらっしゃい!
バニラクッキー味ね」
「え? なんで急に命令口調?
まぁアイスぐらい、いいけど…」
岡崎さんは少し驚いた後、しぶしぶ立ち上がると、言われた通りに自販機までアイスを買いに行く。
その背を見送りながらすとんと座ると、私は頭を抱えた。
「…何やってんだろ…」
岡崎さんが私を気にかけてくれるのは紛れもなく『後輩』だからで、
距離は縮めたいし、もう現状に満足も出来なくなってきているのも事実。
でも…今の、この関係は居心地がいい。
それを自ら壊してしまうにはまだ少し…
勇気が足りない。
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