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夏の日差しのせいなのか、
刺激に興奮してなのか、
湧き上がる熱は、羞恥心を燃料にさらにその温度を上げていく。
手首の内側を舐めとるとそのまま岡崎さんの唇は私の手、指先へと移動して、
「ッ!」
カリッと甘噛みをされた。
「…岡崎さ…っ」
自分でも分かる。
声…上ずってる。
きっと今、私の顔は真っ赤だ。
…岡崎さんと目が合う。
「…物欲しそうな顔してる」
「!!」
内側を見透かされ、激しく動揺した。
「…何を? っな、なにも!」
岡崎さんの力には敵わない。
掴まれた手首を左手も使って引き離そうとしてもビクともしない。動かない。
こっちは焦ってテンパって。
なのに岡崎さんは涼しい顔。
ニコリと笑って、
「…アイス、美樹も欲しいんだろ?」
余裕の笑みを浮かべて言った。
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