203人が本棚に入れています
本棚に追加
沢山の疑問符が一気に頭に浮かぶ。
泳ぐ目に映り込んだものは、さっきまで解いていた問題集…。
あ、これのこと?
「…どうせ、覚え悪いですよ!
この問題だって何度も…」
「邪魔じゃないし、
興味ないわけじゃないよ」
「……え?」
私は喋るのを止め、ぽかんとした顔で岡崎さんを見つめた。
「…何度も同じ質問繰り返している」
「…え? や、だって…」
「…美樹は色々俺のことを誤解している。気付いてる?」
「…誤解?」
岡崎さん、なんのことを言っているの?
「…たぶん…」
「…たぶん?」
ここで黙り込まれても…
…ますます意味が分からない。
そもそも、
人の手をいきなり舐めたり噛んだり、普通の人はしない。
するとするならば…
「…たらしでしょ」
私はボソッと呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!