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「…美ー樹ッ? 大丈夫?」
「えッ! うあッ
だ、大丈夫…! ごめんっ」
うっかりぼーっと考え込んでいた。
「…女として見られずに、犬として見られているのなら、確かにショックなの分かるけど…」
「…う、犬? あー、うん。ねー…」
決定打はない。
けど…確実に近づいている距離。
それは感じている。
…どういった種類のものかはまだ分からないのが不安だけど…
このまま岡崎さんともっと親密になれたらいいな。って、正直に思う。
仲良くなるだけじゃ無くてもっと…
「…あー、もう私、眠くなっちゃった。
美樹、早く部屋に入ろう?」
「…あ、そうだね」
和花に急かされ、私は考えるのを止める。
二人でアパートの階段を上ってそのまま別れた。
その夜、
興奮して眠れないかもと思ったけれど、残業と勉強と谷やんのお店まで行って、疲れが出たのか、
ベッドに入ると意外と直ぐに深い眠りへと落ちた。
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