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「…岡崎さんのスケベ」
「……」
「…偉そう。誑し、ムッツリ変態…」
「…何で俺、悪口言われているのかな?」
「…だって…こんなの狡い。卑怯です」
「……今更」
「!」
運転席側と助手席側で半身抱き合い続けるのは少しきつい。
顔を上げて少し抗議する眼差しで見つめると、すぐに手は解かれた。
「…可愛くないこと言ったから終了」
「終了って…」
不意に止められると、無性に欲しくなる。
「…やだ。もっと…して欲しいです」
「……」
ふっと余裕の笑みを浮かべる岡崎さん。
「?!」
あ…もしかして私、言わされた?
「…また欲しいって言った。
美樹のがスケベ」
「ちょっ。わ…」
今度はさっきよりも身を乗り出し、引き寄せられてきつく抱きしめられた。
「……っ!」
岡崎さんの手が私を確かめるように優しく頭を撫で、髪を掬う。
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