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「…相変わらず、狡いですね。
そうやって女の人を丸め込むんですか?」
「…丸め込むって、いい方酷いな」
「もう、スイカも召し上がったご様子ですし、用事終わったのならお引取りを!」
「用事はまだ終わってない。
美樹、もっとこっち来て」
「!」
右手をさらにぐいっと引っ張られて。
座ったままの岡崎さんに見上げられる。
「…用事ってセクハラですか?」
岡崎さんの右手が私の頬に触れる。
事務所の階段で触れられた時を思い出す。
「…威嚇するなよ、飼い犬のくせに」
「いい加減、犬呼ばわりやめて下さい」
「なんで? こんなに可愛がってやってるのに、分からない?」
「…バカにしないで下さい」
「…バカにしていない」
「!」
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