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雅に事の詳細を全て話した。
「…モーニングで美樹が見かけた女性は妹じゃなくて女だったのか…。はい、お粥。召し上がれ」
「…ありがと。いただきます」
身体がダルい。
夏なのに寒気もするし。
これは本当に風邪、引いたかも…
雅の服を借り、彼女が作ってくれたお粥をチビチビと食べながらもまた涙が目に浮かぶ。
「…ごめん。雅、泣いて…
決してお粥が原因じゃないから…」
「分かってるよ。岡崎さんに嘘つかれたのがショックだったんでしょ?
女の人いるのに隠されて~!」
「うううっ! やっぱりそうなの?!
ショックだわー」
「いい? 美樹。泣け!
泣いて泣いて泣きまくって、いつもみたいに忘れるのだ!」
「もう、泣いてます~っ!!」
私は恋が終わると、
いつも雅に話を聞いてもらって泣いていた。
恋愛以外でも困ったことがあると私が話を終え、泣き止むまで付き合ってくれる。
…本当に、大切な友達だと思う。
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