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「…また詳しく話、絶対聞くから。 とりあえず今は早く元気になってね。 それじゃ」 「うん。おやすみ」 スイカを受け取り、和花を見送ってからドアを閉めると、そのままドアに背を預け、ふう。とため息。 この数日、本当にたくさん泣いた。 泣いて泣いて泣きまくった。 なのにまだ… 気持ちは吹っ切れない。 置き去りになった心は、あの日の豪雨からまだ、抜け出していない。 「…はぁ」 …明日、頑張って出社しなくちゃ… 「…よし! スイカ食べて気合い入れよう!」 ピンポーン…。 「…あれ? 和花、何かまだ用事?」 ドアのそばに立っていたものだから、ドアホンでいちいち確認などせずに、私はそのまま勢い良く開けた。 「え…!?」 と、呟き固まった。
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