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私の顔をじっと見つめて動かない。 …私は、わざとらしくはぁと息を吐いてみせた。 「…スイカ、 食べたら帰ってくださいね」 岡崎さんのマイペースぶりに、方の力が抜けた。 「…すぐ、済むよ」 岡崎さんはふっと笑うと、初めて私の家に入ったにも関わらず、慣れた感じで奥のリビングへと進んだ。 「…お茶、どうぞ」 「…どうも」 ……なんか、とっても不思議。 岡崎さんが…私の家にいる… 私のイチゴのグラスでお茶、飲んでるっ…! 「…用事ってなんですか?」 私は早速用件を聞いた。 岡崎さんは私の問いを無視して、和花からのお見舞いのスイカをシャクシャクと遠慮なく食べる。 「…岡崎さん?」 私の質問に答えてもらいたくて、名前を呼んでみた。 「…世話のかかるお犬様のご機嫌を取りに」 「………え…?」 スイカをペロリと食べ終えると、岡崎さんはそばに置いてあったティッシュを取って勝手に手を拭いた。 「…おしぼりあるので、持ってきます」 「ああ。助かる。気がきくね。 美樹ちゃん」 「……」 なんだろ。すっごく普通。 ……可笑しくない?!
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