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「結局は恋愛もそういうことなんじゃないかな?
でもじっくり見て、悩んで、いいと思うものをちゃんと選べばさ、間違いなく気にいるじゃん。
確かにほしい物は高くて、なかなか手が届かないものかもしれないけど」
「ということは…」
私は雅の顔を真剣な目で見つめた。
「私が取ったら誰かが傷つくとか、そんなの関係ない。諦めたら傷つくのは自分だし、その度に諦め続けていたら、
永遠に欲しいものになんて手が届かないよ」
ガツンと頭を殴られた思いだった。
「そうだね、
諦めようとして結局傷ついてきた。私…」
和花の言葉を黙って聞く。
「それじゃずっと満足できないって、今までの恋愛で私たちはもう知ってるじゃない」
「…つまり、これだっ!
て思ったら、今度はそれを…
奪いに行く…?」
私なりにたどり着いた答えを二人に向かって言った。
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