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「…仕事が、最近前より楽しい!」
恒例週の真ん中水曜日。
女子会にて今の心境を私は二人に報告した。
「仕事にやりがいが出て、楽しいのならそれは何より。なんだけど…
美樹は本当にそれで満足?」
雅は私の目を見て意味深に言った。
「……え?」
「二人は一気に距離縮めたから、そのままくっつくもんだと…」
雅は目を伏せ、たこ焼きを突っつき始める。
「…だから、岡崎さんに女がいたとわかった時、マジ許せんっ! て、思った」
私の胸に雅の言葉がちくりと刺さる。
「…私も、もし私なら許せないって、
なると思う」
和花はたこ焼きにソースとマヨネーズ、鰹節と青海苔をかけていく。
その作業をとめて私を見た。
…目が真剣だった。
「…ねー。ほんとまさかだよ…」
私は二人に苦笑いを向けて視線を逸らすと、熱々のたこ焼きに爪楊枝をさした。
「……まさか、もうしたの?」
「ッ熱!!」
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