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和花が真剣な目で私を見てる。
「これからふとそんな雰囲気になった時、
岡崎さんの本心がわからないと傷つくのは美樹の方なんだからね?
気持ちは満たされず余計つらく虚しくなる。
…美樹にはそんな思い、して欲しくない!」
「…和花……」
和花が私を心配してくれている思いが伝わり、意味がわかって…しょんぼり落ち込んだ。
そうだよね、
和花だって今までたくさん辛い恋をしているから……。
「…まぁ、まぁ、そんなに熱くならないで~真夏にたこパで十分熱いんだから! ほら食べて!」
真剣に話す私たちに明るくふるまいながら雅はたこ焼きを配り、気を遣ってくれた。
「ねえ、美樹は自分も岡崎さんも大変なときだからっていうけど、
本当にそう思ってる?」
「…思ってるよ?」
雅の質問の意味がわからず、
目をぱちくりさせた。
「本当に?
…私には美樹がそう思いこもうと、
自分で見ないようにしているように見える…
…ねえ今、心から満足している? 美樹は…
岡崎さんとどうなりたいの?」
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