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はっと、目が覚める思いだった。
「……どう、なりたいか…?
それはもちろん…岡崎さんと…
両想いになりたい…!」
岡崎さんを好きと気付いてからずっとこの想いは変わらない。
私は…岡崎さんに見てもらいたい。
振り向いて欲しい…。
「…うん。あのね、美樹のいいところはそうやって正直に言えることだよ。
なのに、…恋愛になると途端に臆病になる。
美樹、ちゃんと自分の気持ちと向き合って。まずはそこからだから」
雅は私にやさしく微笑んでくれた。
自分の気持ちに向き合う。
逃げずに…
正直に…なる?
「…臆病…。
もしかして…私、…逃げているだけ…?」
私は雅の目をまっすぐ、見つめ返した。
そっか…私、
素直になっていいのか…
「私は…
岡崎さんの気持ちが欲しい。
……どうすればいい? どうすれば…ねえ、
振り向いてくれる?」
私の問いに、雅はにこりと笑う。
「…よし!
恋に一生懸命な美樹に取っておきを教える!
いい?
…“ 好きな男をモノにする方法!” 」
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