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「というか、いて当たり前?いい男なのに女の影がなかったら、逆にワケ有りかと思うわ私なら」
「女の影はあたりまえ…」
和花がぼそりとつぶやいた。
「みんなさ、好きな人に彼女がいるのがわかると、それだけでもうダメだって諦めるよね。私はそこがそもそも疑問なのよ。
だってフリーの男の中から彼氏を探すって実は効率悪くない?」
「こ、効率ですか…」
私は雅のあっけらかんとした物言いに目を丸くする。
「うん、なんていうか…そう!
バーゲンセールが始まるのを待つみたいな?
それで、残り物の中から服を選ぶのと同じってことじゃない?」
「残り物!バーゲンセール?!雅ひどっ」
私が明るい声で雅に突っ込みをいれると、
「……でも、なんかわかるかも」
和花がぽそりと同調した。
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