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「……美樹」
突然の私の告白に、言葉を詰まらせている岡崎さんに対して、
私はさらに畳み掛けるように言った。
「…何度でも言います。
岡崎さんに振り向いて貰いたいから…。
例え、岡崎さんに女の人がいても。
…はっきり断られてもるまで、振り向いてもらえるまで頑張ることにしたんです」
言葉とは裏腹に私のシェリートニックを握る手は小さく震えていた。
何度でもぶつかる。
恋愛テクニックとか、振り向いてもらうための駆け引きとか、私には向いていない。
…だから、まずは一歩を踏み出して、
素直に自分の気持ちを伝えないと何も変わらない、
行動を起こすことが、大事なんじゃないかなって思った。
「…岡崎さん」
「……なに?」
「……好きです」
「………」
「好きですってば」
何度でも言おう。
想いが通じ、伝わるまで……
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