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「若菜のことは、もうケリをつけてる。
だから、さっきの美樹がくれた言葉に、先に返事をしたい」
胸に言いようのない衝撃が走った。
「……え? 今、返事…を?」
途端に心臓がけたたましく早鐘を打ち鳴らす。
私は待たされている理由さえ聞ければそれでよかった。
その間に努力して振り向いて貰おうと考えて。でも、まさかの…
今から告白の返事を聞くことになるなんて…!
「ま、待って…」
どうしよう。
まだそこまで心の準備は出来ていない。
自分の気持ちを伝えるのにいっぱいで、岡崎さんからの返事をもらう……とは、正直そこまで考えが及んでいなかった。
「美樹、今までずっと理由もわからないまま辛い想いさせて悪かった。もう…
これ以上待たせたくない」
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