*19*

8/22
前へ
/22ページ
次へ
岡崎さんが私の目をまっすぐ真剣に見つめて言った。 …これはおふざけなんかじゃない。 本気の……返答…。 「美樹、俺は…」 「…ちょ…待って下さい…ストップ! いやです! 本気で嫌!」 岡崎さんに告白をしたとき、 私は岡崎さんの気持ちを知りたくて仕方なかった。なのに、 今は耳を両手で塞いで返答を聞くのを全力で拒んだ。 「は?」   「岡崎さんっ…言わないで! お願いします!!」 だって…、 私はまだ、何もしていない。 好きになってもらう努力、足りていない。 今日、気持ちを改めて伝えてそれからって… なのに……!! 今この段階で私をジャッジしないで! 
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

148人が本棚に入れています
本棚に追加