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「…岡崎さん、ちょっと…待って!
歩くの早いっ!」
岡崎さんは私の手を繋いだまま、すごい速さで歩いていく。
谷やんの店を出た岡崎さんはなぜか怒っているように感じた。
「どこ行くんですか、車は?」
「明日取りに来るよ。
少し歩こう。酔い覚まし
お散歩連れて行ってやる」
私と岡崎さんは飲み屋さんが並ぶ街を抜け、河川敷を少し歩くことにした。
「…真っ暗で川何も見えない…」
「…だな。美樹、いくら自分が犬だからってあまり草の方に行くなよ」
「行きませんよ! もう!」
私と岡崎さんはしばらく歩いてから腰掛けるベンチを見つけ、そこに座った。
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