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岡崎さんは少し驚きの顔をして私を見た。
驚くのも分かってる。
だって……さっき、
プロポーズみたいな告白を受けたばかり…!
でも……
好きって言って欲しい。
はっきりと、言葉にして…
本当は言わせるんじゃ意味が無いし、おねだりして言ってもらうんじゃなくて、
岡崎さんが言いたくなったタイミングで聞きたかったけれど、
やっぱり、今聞きたい!
「…言わなくてもわかるだろ。もう…」
岡崎さんの返事に肩を落とす。
すがるような気持ちで私は岡崎さんをもう一度まっすぐ見つめた。
疑っているわけじゃない。
だけどまだ…
今までの我慢が長すぎたせいか、
完全信じれたわけでもない。
ただちゃんとした言葉で聞きたかった。
だって……。
はぁ…。こんな気持ち、
長く付き合ったり、
夫婦になってもなるのかな?
そんな風に時間が経ったらたやすく聞けるようになるのかな?
「…お前だけだ。って俺言ったけど…」
そこで岡崎さんが言葉を切り、次になんていうのか気になって私は少し様子を見た。
「…それじゃ伝わらない?」
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