174人が本棚に入れています
本棚に追加
「…よしよし。唸らない。いい子だ」
「祐哉、私の頭撫でたって駄目だよ。
誤魔化しになってない。…なに?
つまり本気で私って犬の代わりなわけ?」
美樹は面白いぐらい頬を膨らませる。
「まさか。美樹は代わりなんかじゃないよ。
犬を飼うより大変で世話がかかるが、その分充実感が…
……分かった。ごめん。俺が悪かった。
それ以上頬を膨らませたら破裂する。
美樹は犬じゃない。俺の大事な人! 恋人!!」
俺は立った姿勢のまま、美樹の頭をぎゅうっと抱きしめた。
最初のコメントを投稿しよう!