*番外編*

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美樹が俺のことを想って、何かをしようとしてくれるのは凄く嬉しい。 それは必ずしも俺が今一番望んでいることではないし、気持ちがすれ違ってしまうこともある。 数学の答えのように、必ずしも気持ちががっちり重なり合うなんてことが無くても、 でも今は、少しずつゆっくりでいいから照らし合わせていく行程を楽しめれば、それでいいんじゃないかな。と思う。 俺はいちいち言葉で気持ちを確かめようとは思わないけど、 美樹が望むなら何度でも言う。 「…祐哉は本当に私のことを…」 「好きだよ。美樹のこと」 間髪入れずに答えたら、美樹は目を丸くした。 不安なまま待たせた分、償うつもりだ。 信用して貰えるまで伝えたいし、 伝えなきゃいけないと思う。
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