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「美樹じゃないとダメなんだって」
キスをするのをやめ、目を見つめ囁いた。
「…なんで? どういうところが?」
「……でた。女独特の質問…」
「…女って、他に誰かに言われたの?」
「…なんでそこで他の女が出てくるかな?
世間一般論的に…だろ。疑うなっていちいち」
「……ごめんなさい」
いくらキスで唇を塞げても、心は言葉でないと埋められない隙間があるようで…
「…一生懸命なところに惹かれる。
仕事は真面目でそつがないのに、プライベートでは意外と抜けてるギャップとか…」
「…他には?」
「俺を先輩と思っていない態度とか…」
「…それ惚れポイント?」
「めっちゃ惚れポイント高いよ」
「…他には?」
「……大胆かと思ったら意外と奥手で不器用なところとか?あと、
やっぱり一番は明るくて笑顔が多く可愛いところ…あーもう!
とにかく全部!」
「全部?」
「全部ひっくるめて! 森乃美樹そのもの?
…存在自体が好きなんだよ。わかった?」
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