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「……嬉しい…。
岡崎さんにそんなこと言われる日が来るなんて…
嘘みたい」
「……聞いておきながら泣かないでくれる?」
「嬉し泣きぐらいさせてよ。岡崎先輩!」
美樹は手で目をゴシゴシ拭くと笑った。
「…なんで急に苗字で先輩呼び?
美樹の方が意味わかんねぇ…」
いちいちする仕草がツボで可愛いが、ずっとソファーで襲っている体勢はきつくなり、身体を起こして座り直す。
「…試験、頑張ってね。
本当に応援してる。私に出来ることはなんでもするから」
美樹も仰向けに寝ていた体勢から起き上がると、今度はソファーの上、俺にまとわりつくみたいに近づいてきた。
「……なんでもって言うなら今から…」
左手で美樹の首元に触れる。
「勉強! しましょう? 岡崎先輩!」
…強く引き寄せ、
キスしようとしたら口を手で塞がれた。
「……」
やっぱり俺の方がおあずけらしい。
…まてよ、この流れ…
「もしかして……
試験終わるまでこれ以上…なし?」
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