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美樹の手を掴み、口から剥がすと聞いた。
「…当然でしょ? キス以上はダメ!
さ、早く勉強勉強ーっ!」
キラキラした目で美樹は言った。
「…マジか……。勘弁してくれ。
いい大人が学生じゃないんだから、そんなことで勉強を疎かにしたりしないって」
「…でも! 願掛けというか…たったの二週間でしょ? 集中切らさないでっ!いいですか?!
私が全面サポートするってそういうことだから!」
ここに来て嬉々としだす美樹に俺はげんなり…。
「……まぁ、いいか。
美樹ちゃんのご機嫌がようやく良くなったみたいだし」
それにいざとなったら、さっきみたいにまた押し倒して……
「…なんか、私がワガママ言ったみたいになってる? 祐哉のためを思ってなのに、納得いかないような…」
「…わかってるよ。全ては俺のため美樹なりに考えてのことなんだろ? 気持ちは嬉しいよ。…てか、キスならいくらしてもいいんだよね」
まだ少し不満げな顔をする美樹の頭に触れ、引き寄せると、
少し強引に唇を奪った。
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