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「…本当に勉強しなくて大丈夫?」
「大丈夫。あと一週間あるから余裕」
美樹が泊まるようになって数日後、
今日は日曜日で美樹の誕生日。
いつもは図書館に詰めているが、さすがに今日ぐらいは息抜きということで、一日中買い物をしたり映画を見た。
付き合い始めてからデートらしいデートをするのは今回が初めてだった。
「ねえ、祐哉くん。
どのネックレスがいいと思う?」
ネックレスを誕生日プレゼントに選ぶことにした。
…若菜に奪われてしまっていたやつの代わりだ。
「どれって言われても…美樹の好きなのを選びな」
「それじゃあ祐哉からのプレゼントって感じしないじゃん!」
「一緒に選びに来ている時点で俺に期待するな」
ぶつぶつ俺に文句を言いながらも、美樹はネックレス選びに夢中になった。
「…ねえ、これは?
ハートのチャームが可愛い!」
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