*番外編*-2

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美樹がまだ部屋に止まっているのを、見なくても感じていた。 だけどそのうち出て行くだろうと思い、かまわず俺はペンを握った。 正直すぐ勉強モードには入れないがしかたない。 一週間後に受ける今回の試験は俺の好きな内容で、受かる自信はあったけど、今日はまだ一度も問題を解いていない。 寝る前にちょっとだけ解いて、いつものペースに戻そう。…そう思った。 「…祐哉、ごめん、邪魔してもいい?」 出て行くと言った美樹が、そばに寄ってくる。 黙ったままノートを開き、ペンを走らせていると、俺の肩に彼女はそっと手を置いた。 俺が顔だけ振って見上げると、 急に美樹から唇を重ねてきた。
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