*番外編*-2

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「俺なりの可愛がり方なんだけど…」 「わーい嬉しいっ! …て、なると思う?!」 「でも、実際嬉しいだろ? 顔が喜んでいるし」 「……もういい。出て行くっ! おやすみなさい勉強頑張ってねじゃっ!」 美樹は一気にまくし立てると、その勢いのまま部屋を出て行こうとドアへと向かった。 「…美樹」 名前を呼ぶとピタリと止まる。 「……なに?」 少し警戒した顔で美樹は後ろを振り向いた。 その様子に自然と俺の口元は綻んだ。 「また、明日な」 「……おやすみなさい」 美樹はドアノブに手をかける。 「美樹」 俺はもう一度名前を呼んだ。 すると美樹はまた振り向いて「なに?」と繰り返した。 時刻は23時59分。 そのギリギリで俺は彼女にようやく伝えた。 「…誕生日おめでとう」 その一言を。
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