*番外編*-2

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「は? 茜に…彼氏?!」 茜の通う大学は女子大だ。だから純粋に驚いた。 「…しかも彼氏さんはこっちの地元で、なんか一人暮らし? らしいよ」 「え…。なんか、…信じられない。 あいつに彼氏とか想像出来ない…」 俺は体を起こし、ベッドに胡座をかいて手を口元に持っていく。動揺しているのを隠した。 「…兄妹だと特にそういう話って多分しないよね。 普段は賄い付きの寮生活だし、お母さんは単身赴任のお父さんについて行って、友達もまだそこまで料理に長けている子もいないから、教えて貰ったり腕を磨く機会がないって相談受けてたの」 「…それで、最近俺の晩飯作っている美樹に近づいてきたのか…」 「うん。…茜ちゃん、本当可愛いよね」 美樹はふふっと笑って言った。 「…茜に、美樹から料理教わるのはいいけど、俺の邪魔はするなって言っといてくれる?」 「えー? やだよ。 私は邪魔と思っていないし」 「俺との時間を割いてまで、 あいつに付き合う必要はない」 俺は腕を前に組み、呆れた顔で美樹を見た後、顔を逸らした。
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