*番外編*-2

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「は? なに急に…」 「うーん…。 あと少しで私の誕生日終わっちゃうし、その前に普段言えないこと、言ってみようかなって…」 美樹はさらに顔を赤くして、顔を俯き気味にして言った。その様子が可愛らしかった。 「へぇ…優しくしていいんだ?」 なので俺は意地悪く、含みのある言い方をした。 「…あまりジロジロ見ないでよ。恥ずかしい」 美樹は頬を膨らませ、ぷいっと顔を横に振った。 …いじらしく、甘えて来ようとしているのが見て取れた。 そして今、無意識なのも分かっている。 だけど全てがいちいち俺の好みで… 自制心がうまく機能しない。 俺は真っ赤になった美樹の頬に手を伸ばした。 「…どう優しくしてあげようかなって、思ってね」 「…普通でいいです」 すると美樹は、 急にふわりと抱きついてきた。 「……本当に今日はありがとう。 とても楽しかった」 驚いて動けなくなった俺の背に手を回し、ぎゅっとしながら囁き声で、 美樹は心を込めて言ってくれた。
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