*番外編*-2

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胸に温かいものがこみ上げてくる。 …想われているって気持ちがいい。 俺はそれを伝え応えるため、美樹を大切に抱きしめ返した。 しばらく無言で噛みしめるように抱き合った後、そのまま美樹の頭を優しく何度も撫でた。 「…試験が終わったら、どこか遊びに連れて行くよ。…ゆっくり温泉とか」 「…無理に連れて行ってくれなくてもいいよ? 祐哉と一緒にいられるならそれで十分… 私のことは…いいから」 美樹はさらにぎゅっと俺を抱きしめる。 美樹の優しさに触れ、愛しさが溢れ零れそうだ。 彼女の腕の中、安らぎを感じた。 「…俺が行きたいの。美樹と温泉とか…」 離れているとき、 心も体も常に美樹を欲して止まないけど、 今、全ては満たされているって、 純粋に思えた。
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