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握ったまま固まる俺に気付いた赤川は、さらに身体を密着させるとお互いのモノを擦り付け扱きだした。
俺の指は赤川の指と絡み合うように繋がれて、赤川に合わせて上下に動く。ぷくりと先端から溢れ出した体液が、潤滑油のようにヌルついてグチュグチュと音を立て始めた。
何でこんな事になったんだっけ。普段の俺達にはあり得ない淫靡な空気にクラクラする。快楽を追いかけ始めた思考には、まともなものは何も残っていない。
かろうじて認識するのは耳から入る自分の喘ぎ声と、擦り合わせて聞こえる卑猥な音だけだ。
それが更にお互いの熱を上げていく。
どうしよう………も、ヤバいかもしれない。他人とこんな経験を持ったことが無い俺は、こんなタイミングで焦り始める。
は、早すぎだって思われないだろうか。だってひとの手がこんなに気持ちが良いだなんて知らなかった。このままではいつもより早く達してしまう。
きっと不安そうな、縋るような目をしていたんだと思う。赤川は俺の頭を引き寄せて、下唇を食みながら大丈夫だと囁いた。
…………大丈夫って、何。
お前も、イキそうってこと?
余計な思考は口内の奥深くまで進入した舌に遮られる。ジュルッと唾液ごと吸い上げられた瞬間、我慢していた俺の熱が弾けて生温かいものでお互いの手を濡らしてしまった。
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