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高井さんはにっこりと微笑んで、「先生、赤川君も今日はゆっくり休んでくださいね」と、何事も無かったように帰って行った。
玄関の扉が閉まると同時に、赤川に強く腕を引かれてベッドに倒される。
「………い、たっ。何すんの赤川っ…………痛っ、痛いってば!」
朝方の情事の所為で、本当は立っているのも辛いんだ。なのに、御構い無しに倒しやがって。
流石にムッとしてひと言文句を言おうと顔を上げれば、無表情でじっと俺を見つめる赤川と目が合った。
「…………なあ、何で?何で、触らせてんの?黒田さ、実はあんなのがタイプだった?」
「…………はっ?」
コイツイマ、ナンテイッタ?
タイプ…………?タイプって、誰が?高井さんは、男だぞ?おいおい、赤川ほんとどうしちゃったの?
さっきから、言動にちょいちょいおかしなところがあるんだが。
「…………ん、くすぐったいってば。………んっ、待って!………っあ、………ちょっ」
ヌルリと。先程高井さんの指先が擦った場所を熱い舌が這う。執拗に舐められ、吸い付かれた場所からゾクゾクと身体が反応し始める。
「…………触らせんなよ……」
赤川に触れられた場所が熱くて、気持ち良くて。また、変な声が出そうになって慌てて唇を噛み締めた。
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