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「…………んんっ、や、ちょっ~~~~んッはあっ」
次第に冷静さを取り戻しつつある頭が、危険信号を出している。
止めさせなければと口を開けば開く程、赤川の舌が深く深く入り込み自分の舌に絡みつく。
赤川の舌が俺の口内で生き物のように蠢き、裏側まで舐められ吸い付かれて、徐々に身体から力が抜けていく。
「…………んっ…………はぁ……」
いつの間にか自分ですら聞いたことも無いような甘い声を上げて、赤川にされるがままになっていた。
「…………黒田、それ。苦しくない?」
…………それ?
初めてのキスに翻弄されっぱなしでぼうっとした頭には、それが何を指しているのかがわからない。
首を傾げる俺を見た赤川が、ついっと撫でたモノ。今日着ていた高校ジャージの上からでも分かる、はち切れんばかりの盛り上がり。
…………嘘だ。
まさか、そんな。赤川にキスされただけで、こんなに反応するなんて。下着の中は既にしっとりと濡れた感覚がある。
…………嘘だ。
だって赤川は。赤川という男は。親友で、良い奴で、恋愛対象でもなければ、性的な意味での対象者でも…………無いはずだ。
したこと無いから、分から無いけれど。
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