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朝の電車
電車に揺られる朝。
私の乗る路線はこの時間でもあまり混まない。いつも通りに車両の真ん中辺りに座ることができた。
ターミナル駅に到着。追いたてられるように私以外の全員が降りていった。急に閑散となった車内。何やら不穏な空気が漂う。突然、車両間の扉が開き、怪しげな髭の男性が現れたかと思うと、一瞬目があってしまった!近づいてくる髭の男性。私は恐怖に身動きができない。ついに男性は私の目の前に立ち、見下ろすようにじっと私を見据えた。
「君がこの電車に憑いてる幽霊か、さぁ成仏しよう、南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏…」
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